2009年7月14日火曜日

ヘッダーが素敵です。

皆さんこんばんは。
只今19:40分、ようやく現場から戻ってきた作業車が数台。

施主様の使用開始の要望と、市役所への申請手続きの関係で、どうしても今日中に目処をつけなければならない作業があり、現場の人が総出で仕事しています。


先ほどちょっと様子を見てきたら、やっと片付け始めたところだったので、あと小一時間といったところでしょうか。
技術者総出での作業なんて滅多にありませんが、ここぞという時には協力できるのが我が社の強みです!
 


さて、今日ご紹介するのは暖房ヘッダー。


熱源で作られた暖房液を、各部屋の放熱器へ分配する場所です。
写真は、配管が完了した段階で「漏れ」が無いか空気の圧力をかけて試験している状況です。 

おー!かっこいい!!!
 
このヘッダーを見たとき思わずそう言ってしまいましたが、
そんなこと思うのは一部の設備屋だけだと思います(笑)
 
何がかっこいいのかと言いますと、白い配管の曲がり具合と、まとまり具合がかっこいいのです(笑)
 
 
この白い配管は「マルチケープパイプ」または「アルミ三層管」などと呼ばれていますが、温水セントラルヒーティング発祥の地ヨーロッパでは非常にメジャーな管材です。
日本ではまだ銅管や酸素を透過しないタイプの架橋ポリエチレン管が多く使われていますが、当社では「マルチケープパイプ」が標準仕様です。
 
なぜこの管材を使うのかというと、
1.管を手で曲げる事が出来るので、施工性が良い
2.酸素を透過しないので、密閉回路を作るのに適している
3.継手の使用箇所が少なくて済み、尚且つ接続に火を使わない
大きくは上の3点が理由です。
 
 
例えば、銅管で暖房配管をするとします。銅管は曲がりませんから、配管経路が曲がるときに継手を使用します。
そして継手の接続方法は「ハンダ付け」です。施工に時間がかかりますし、ハンダ付けには火を使いますので、火傷や火災の危険(安全管理がしっかり出来ていれば心配ありませんが。)もあります。
そして、継手が多いということは、その分漏れる可能性となる箇所が多いということです。
施工がきちんとしていれば当然漏れることはありませんが、それだけ慎重に施工すると時間がかかります。
 
その点、マルチケープパイプは、手でも容易に曲がりますので、目的の放熱器まで1本のパイプで到達します。
短い時間で確実・安全な施工が出来ます。
更に、酸素透過性が無いので、当社の標準である密閉式暖房回路を製作するのに最適です。
 
 

以上のようなことから、マルチケープパイプを使用しているのですが、写真のヘッダー、技術者のこだわりが見えて、私は嬉しくなってしまったのです。
 
それは、手でも曲げられる管を、「ベンダー」という道具を使って美しく仕上ていたからです。
 
 
 
ヘッダーは多くの場合、床下にあるので普段はお客様の目に触れることはありません。
しかし、お客様が見ようと思えば見える場所にあるのが「ヘッダー」。
 
この普段は目に付かない場所にもこだわって美しく仕上てくれたことに、ちょっと嬉しくなりました。
 
目に付かないところを美しく仕上るということは、例えば床下や屋根裏の作業をした時にも、きれいに仕事してきているということです。
修理などで床下に入ると、新築工事の時に使った材料の余りや、ゴミが落ちていることがあります。
そのような光景を目にするとがっかりしますが、当社では絶対そのようなことが内容に技術者達に厳しく指導しています。
そして、誰にも見られないところであっても、施工したことに誇りを持てるような仕事を目指して、日々頑張っています。
 
これからもその気持ちを忘れずに、良い仕事をするよう努力しようと思っております。
 
 
 
 



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