2009年5月22日金曜日

只今工事中です。

ご無沙汰しておりました。
北海道も先日夏日を観測したりして、どんどん夏へ近づいています。

さて、ご無沙汰している間、こんな仕事をさせて頂いておりました。



ある工場の空調設備現場です。
上の写真は天井をはがし、既設の空調ダクト類を全部はずしたところです。
これからどんどん新しいダクトを配管する直前の写真です。
 
 
 
 
下の写真に写っている巨大な箱は
「熱交換換気扇」です。




この巨大な箱に空気を通すと、一体何が起こるのか!?
 

この「熱交換換気扇」は、外から入ってくる空気と、室内から吐き出す空気の「温度だけ」をやりとりできるのです。
 
例えば、冬に室内は暖房していて、空気は暖まっています。
その空気を吐き出して、外の空気と入れ替えたとすると・・・
 
北海道では冬の外気温はマイナスです。
北の湘南と呼ばれる伊達市でも時にはマイナス10℃くらいまで下がります。
部屋の中にマイナスの空気が入ってきたらとても寒いですよね。
 
そして寒いから急いで暖かくしようとして、暖房温度を高くしますよね。
 
そうすると、エコじゃありませんよね。
 
逆に夏だと、冷房で冷やした空気を捨てて、外の暑い空気を入れることになります。
ということで、通常の換気だと室内を快適な温度にするために使ったエネルギーを捨ててしまって、また新たなエネルギーを使って快適な室温環境を作るということをしています。
 
 
一般の住宅レベルであれば、熱交換換気をしなくてもそれほど気にならない換気量で済みますが、今回の工場のように規模が大きくなると当然換気量も増え、冷暖房に必要なエネルギーも莫大になります。
 
ですから今回は熱交換換気を導入することで、少しでもエネルギーを無駄にせず、目的の環境を作り出そうとしているのです。
 
さらに、エアコンも最新型の環境負荷が少なくて高効率なタイプを導入します。
もちろん、一般的なタイプよりも高価ですがこの工場ではその導入を決断していただきました。 
 
 
 

重要なのは、現在のような経済情勢の中にあっても、この工場のように「将来のため」に設備投資をして、より適切な環境作りをする姿勢だと思います。
世の中にたくさんの企業があって、みなさんそれぞれ頑張っているとは思いますが、利益追求で必要な設備投資や環境対策が後回しになっている現状をテレビなどでしばしば見かけます。
 
やはり、地球のこと、地域のこと、働く人のこと、そしてエンドユーザーのこと、こうしたことを考えて設備投資できる企業は素晴らしいと思いますし、自分の会社もできる限りそうありたいと思います。 
 
 
 
さて、明日はきれいにダクト配管が完了した写真をお見せしたいと思いますので、楽しみにしていてください。
 
 
 
楽しみにしていてくれる人がいるといいなー・・・(笑)
 
 

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