2009年4月1日水曜日

においにフタをする。

みなさんこんばんは。
 
気づいたら4月、新年度がやってきました。
 
年度末から引き続き忙しい毎日が続いています。
 
 

さて、今日は「におい」の話。
 
気になるにおいは快適生活の天敵です。
 
 
においの中でも、しばしば問題になるのが「排水の臭い」
 
当社にも相談があった例が、
 
「賃貸住宅の空き部屋から悪臭がする」 
 
という相談。
 
よくよく調べて見ると、排水トラップの水封が切れ、下水の臭いが室内に逆流していました。
 
 
 
「排水トラップの水封が切れる」ってどういうこと?
 
 
 
下のパンフレットをご覧ください。


U字型のガラス容器に、水と緑色の液体が入っています。
 
 
台所やお風呂、洗面所など、場所によって形は違いますが、
 
要するにU字型の部分で 「排水管の途中に水たまりを作っている」 んです。
 
そして、この水たまりが、下水管と室内の間に挟まることで、下水の臭いが室内に流入するのを防いでいます。
 
また、この水たまりは、下水管内から動物や虫が室内に進入するのも防いでいるという重要な役割を果たしているのです。
 
 
この水たまりで、排水管と室内を隔てている部分を「排水トラップ」と呼んでいます。
流し台や洗面台などの排水口のすぐ下についているタイプもありますし、配管の屋外部分についているタイプもあります。
 
何らかの原因で水が減ったりして排水トラップが機能しなくなる状態を「水封が切れる」と言っています。
 
 
 
 
では、この排水管からの臭い、正体は何でしょうか?
 
 
 
一般的には「硫化水素」という有毒ガスの臭いです。
 
この臭い(ガス)は、たくさんの量を吸引すると人体に悪影響を及ぼすものなので、トラップでフタをすることによって室内への侵入を防いでいるのです。
 
 
 
水を使って隔てるだけでこんな効果があるなんて、すごい仕組みですね!
 
 
 
 
 
  
さて、そこで今日の話。
 
 
賃貸などの空き部屋や別荘、普段使わない手洗い場など、水を流す機会の少ない排水口があるとします。
排水口はトラップをはさんで下水道へとつながっていますが、トラップの中身は「水」。
 
そして「水」は「蒸発」するという特性を持っています。
 
 
長期にわたって水を流さないでいると、トラップ内の水は蒸発し、いわゆる水封切れを起こしてしまうのです。
 
 
そこで、賃貸物件の大家さんや管理会社は、トラップの水が蒸発する前に水を足したりして水封切れを予防しています。

水の代わりに、蒸発しづらい不凍液を入れたりもしていますが、長期となるとやはり、不凍液中の水分が蒸発して水封切れを起こしてしまうのです。
 
 
そこで今日ご紹介するのが
「EVERPRIME」 
 

 
 
なんとこちらの商品、トラップの水封切れ対策に開発されたものです。
 
なので、ほとんど蒸発しません。
 
トラップの水の上に、エバープライムが層となってフタをすることで、トラップ内の水分の蒸発を防ぐのです。
 
下の写真のように、水と混ぜても必ずエバープライムが上になって層を作ります。
 
 
 
 
 

下の写真をご覧下さい。

 
水で50%に割った不凍液の上に、エバープライムを入れています。
 
2/8と書いてありますが、これ、今年じゃなくて去年の2/8日です。
 
普通はこのような容器に入れておくと、蒸発した水分が、フタの裏側について水滴になっていますが・・・








 
ご覧下さい。水滴がぜんぜん付いていません。
これは、エバープライムによって、水分の蒸発が抑えられているんです。
 
テカッて見えるのは、エバープライムの油分です。

 
 
 
 
マンションの管理人さんや、借家・別荘をお持ちの方、この商品を使えば長期の空室や、使わない排水口からの悪臭を簡単に防ぐことができます。
  
 
不凍液との併用で、冬の間も凍結防止+下水の臭気を簡単にシャットアウト!
 
 

さらに、下水や浄化槽への流入も問題ありません。
心配な方には、材料のMSDSシートも提示できます。
 
1本946mlで、約10箇所のトラップに使用できます。
価格は4800円です。
  
 
悪臭のことを考えると、非常に簡単な作業で長期にわたる効果があり、とてもコストパフォーマンスの高い商品だと思います。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
何はともあれ、「排水トラップ」というのはとても大切な部分です。
 
 
洗面所のトラップなど、長年の使用で髪の毛やゴミが溜まって流れが悪くなっている場所もあるかもしれません。
洗面所の排水の流れが悪い時などは、トラップの汚れが原因となることもあります。
 

  
設備は定期的に点検・修理をすることで、安心・快適なくらしができます。 
 
ぜひ、この機会に近所の設備屋さんにたのんで、トラップや排水管の点検をしてみてはいかがでしょうか?
 

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