2010年3月5日金曜日

季節の変わり目です。

つい先日、新年を迎えたと思っていたら、もう既に3月。
時間はあっという間に過ぎて行きます。
 
伊達市もそろそろ春の気配を感じるようになり、暖かい日が続くなと思ったら、今日はまた雪が積もっています。これを繰り返しながらだんだんと春に近づいて行きます。
 
 
さて、ちょうどひと月前の大寒波のあと、私は東京ビッグサイトで開催された「HVAC&R JAPAN」という展示会を見に行ってきました。

寒い北海道から暖かい東京へ行ったつもりでしたが、当日東京はみぞれが降っていました・・・
 


     



冷凍・空調・暖房関係の総合展示会でしたが、国内で開催されるものとしてはかなり規模の大きなものです。
内容としては最近の世界的な「エコ」の流れをくんで、ヒートポンプや熱交換関係の機器が多く展示されていました。
 
また、会場の一部は中国・韓国企業のブースとなっており、管材や継手の生産がどんどんそれらの国に移っているという現実を目にしました。
やはり、日本での生産コスト高は避けられず、特に何かの材料を生産する分野においては人件費の安い国にアドバンテージがあるのが現状でしょう。
 
しかしながら、今回の展示会では日本の技術力をアピールするという内容だったのですが、実際のところそれほど目新しいものは無く、逆に既存の商品を知識の少ないエンドユーザーと未成熟な市場にわかりやすい形で商品化するという販売戦略しか目に付かないような印象でした。
 
特に「暖房」という分野では、北海道は特殊な市場でありながら販売規模は小さいため、ここに力を入れるメーカーは少ないです。
そのために、実は暖房分野ではヨーロッパの寒い地域が未だに先進国であります。
三菱重工さんは、ヨーロッパで試験導入している寒冷地用高性能ヒートポンプを参考展示していましたが、他は一般地向けばかり。
 
やはり、北海道のような寒冷地向けの最先端を目にするにはドイツまで飛ばなければならないようです。
 
かつて情報の最先端が集まる場所はニューヨークであったり、東京であったり、その時代によって場所を変えていますが、現在はどうやらドイツに最先端の情報が集まりつつあるという情報を耳にしました。
 
日本では「エコロジー」や「エコ」という言葉が氾濫していますが、本来の「生態学」から発生した環境保護の考えは、ドイツではかなり早い時期から国の方向性として示されて来ました。
日本の目先の商売のキャッチコピーとしての「エコ」とは根本的に違います。
 
かつてはいろいろな分野で世界最先端の技術力を持っていた日本。
今ではあちこちにその地位を明け渡しています。
日本もそろそろ、高度経済成長期から引きずっている思想を改め、「本当に必要なものは何か」という考えのもと、物作りをして行く必要があるかもしれませんね。
  
いつの時代も、本物は残って行くものだと思います。
我が社も、これからずっと先まで残って行ける本物の仕事を続けたいと思います。 
 
 
 
  

株式会社 畑商会ホームページ
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